新D校舎、それは二つの"メモリアル"
二年前の東日本大震災以降、私たちは数え切れない苦しみや悩み、そして悲しみと向き合ってきました。相次ぐ別れ、強いられる忍耐、ぶつけようのない怒りなど、今なお何かと闘っている日々と言えます。
尚志高校は、長い間、笑顔が弾け、笑い声が響き渡ってきた二つの校舎を失うという試練を与えられました。「卒業生をあそこから出したんだ」と寂しく思う先生、「三年間あそこで過ごしたのに・・・」と残念がる先輩がたくさんいます。D校舎は、在校生はもちろん、数え切れない人々の様々な思いや感情に繋がる"3.11メモリアル"ということを絶対に忘れてはなりません。
尚志高校は、来年の四月に創立五十周年を迎えます。五十周年の記念事業として、新校舎を数年後に建設する予定でした。つまり、「新校舎一期生」は数年後の後輩たちになるはずでした。図らずも三年生は "五十周年メモリアル"の一期生になったのです。ですから「新校舎本来の一期生」の後輩のことを忘れずに「お先に、一年間、きれいに使用させてもらいました」と後輩たちに引き渡せるよう、また「あの三年生が最初に使ってくれたから、好ましい基準ができた」と後々まで語り草になるよう、大事に大事に使用して下さい。
このようにD校舎は、単に「新校舎」という理解だけでは済まされません。"二つのメモリアル"という重みも十分に理解した上で、フレッシュな空間を楽しんだり、利便性を活用したりしながら、進路実現に向けて存分に努力を積み重ねてほしいと思います。D校舎の歴史と共に始まるこの一年間を、最高のものにして下さい。
(3学年だより No.1より)
2013.4.19 更新
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