受験勉強法 vol.2
実力テストの本当の使い道を知るべし
模擬試験や実力テストを「学力診断」と考えている人が多いですね。診断で出てくる「順位」に一喜一憂している人の姿をよく見かけます。もちろん今の自分の学力を客観的に診断してくれますので、それを認識することも学習意欲につながり大切なことです。
しかし模擬テストや実力テストにはもっと重要なデータが記載されているのです。それは、「間違ったり、解けなかったところ」です。せっかく「あなたの分かっていないところはここですよ。」と言ってくれているのに、この部分の再チェックをなおざりにしている人はたくさんいます。
解ける問題ばかりやって、「間違ったり、解けなかった問題」を自分のものにしていかなければ、学力は伸びるはずもなく、成績アップはあり得ないのです。
そして皆さんが考えている以上に同じような問題が繰り返し出題されていて、ひたすら同じ間違いをくり返しています。 又、中間や期末テストと違い模擬テストや実力テストは、より受験に近い出題形式となっています。したがって「自分でも気づきにくい潜在的な弱点が発見しやすい。」とも言われています。
ある東大合格者は、「模試などは出題バランスがかなり工夫されている。これを単なる力だめしだけに使ってしまうのは実にもったいない。」「私は多少しんどくても間違った問題はその日のうちに復習して、暗記できるものはすべて暗記した。」と語っています。
今度模試や実力テストがあったら、是非とことん間違った問題と格闘してみて下さい。成績アップの道が開けるはずです。面倒くさがってはダメです。
(進路だより No.8)より
2013.6.28 更新
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