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尚志高校からのお知らせ

"ありがとう"は人の為ならず

3学年だより  No.8(平成26年1月31日発行)より抜粋



 明日から自宅学習期間となります。受験や研修のために登校せず、それぞれの活動に取り組むという期間です。この期間の有効活用が4月以降の生活に大きなチカラになってきます。前半は卒業まで、後半は3月31日までと区分し、それぞれの時期に自分が取り組むべき課題(目標)を盛り込んだ計画を立てて充実させましょう。


 ところで、これからは「感謝を伝える(示す)日々」でもあります。「自分の成長をはっきり伝える(示す)日々」と言い換えてもいいでしょう。感謝の気持ちを持つこと自体間違いなく素晴らしいと思います。しかし、それを相手にきちんと伝える事ができれば、もっともっと素晴らしいのです。心や気持ちは目に見えない訳ですから、「ありがとう」をどうやって表現するかということをとことん考えてほしいと思います。その結論に基づいて行動できた時、相手に自分の成長を実感してもらえるのだと思います。以上の内容に関連して、具体的経験を挙げます。 

*進路指導部の四年間、私は担任ではない立場で卒業生を見届けました。その間、多くの卒業生からお菓子、記念品など感謝の気持ちを受け取ってきました。特に嬉しく今でも大切に持っているのは一枚の色紙です。「応援、いつもありがとうございました」「進路のことで助かりました」などと書かれたサッカー部員からの色紙です。これは仲村先生から指示されたとかではなく生徒たちが思い立ち自主的に作ったものでした。マニュアルにはなかったはずの色紙をもらった私は、サッカー部員の「感謝」「成長」を実感でき非常にうれしい気持ちになりました。そして"仕事をもっと頑張ろう""サッカー部をもっと応援していこう"との思いを単純に強めました。

 

*高校卒業後、私の元担任と再会した折り父の話しを聞かされ驚きました。私が大学合格を果たした後、父は一升瓶と紙コップを持参して突然職員室を訪問したそうです。一様に驚く先生方に紙コップを渡し「お世話になりました」と日本酒をついで回ったそうです。もちろん長居はせず、父は早々に退室したそうです。酒をほとんど飲まなかった父が、どちらかというと物静かな父がそんな行動をしているとは予想だにしませんでした。元担任の先生は葵高校の校長で退職されましたが、会う度に父の話を出されます。迷惑と感じた先生もいたと思いますが、元担任はうれしい気持ちで(勤務中にもかかわらず)コップ酒を受け取ったそうです。楽しげに、また嬉しそうにお話しされる元担任の様子から、行動の是非はともかく、間違いなく父の気持ちは伝わったと判断できます。    

 感謝の気持ちを伝える、感謝の気持ちを受け取る、どちらも大切な事です。何故なら「ありがとう」は感謝を伝えると同時に相手を認める言葉です。「ありがとう」によって認められた人は喜びを感じ、一層自分の仕事(社会貢献)などに打ち込むはずです。それは社会のよりよい発展に繋がる動き・働きを後押しする結果となります。そうやって生きやすい社会が構築されていく。つまり自分の「ありがとう」が回り回って自分のところに返ってくる。そう考えると「ありがとうは人の為ならず・・・」自分の為に発した言葉となる、そう考えることができます。今、目立つところ(大会、セレモニー)では、「感謝の気持ちを・・・・」とよく耳にします。しかし日常生活では感謝の気持ちよりも文句や不平不満を耳にする機会の方がむしろ多い気がします。卒業まではもちろん、卒業後も感謝を小まめに表現できる人になってほしいと思います。

2014.2. 2 更新

2024.8. 1 第3回・第4回学校見学会
2024.7.26 探究学習成果発表会決勝(3年特別進学コース)
2024.7.26 7月29日〜8月4日の日程
2024.7.24 学校見学会(第1回・第2回)
2024.7.20 7月22日〜7月28日の日程