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尚志高校からのお知らせ

人事のプロが明かす 「採用担当者がひかれた『学生の一言』」

 大学・高卒の違いを超えた「なにか共通してひかるもの」を採用担当者にアピールできる方法について考えてみることにしましょう。そもそも採用面接での企業担当者からの質問とは、そんなに突拍子もないことが、しかも毎回手を変え、品を変えて登場することはあり得ません。むしろ料理でいえば「定食」がずらっとならぶと思っていいわけで、そこでは定番のオムライスならぬ「どうして当社に興味を持ったのですか?」とか、みんなが好きなラーメンのような「学生時代にどんなことを一生懸命されたのですか?」のワンパターンなわけです。これを言い換えると、定番の質問には定番の答えで返す(つまり「無難」に返答する)のか、それとも少しは目立つやり方で返答を試みる(ひょっとしたら大きく外すかもしれないリスクを負って)の二つの返答が考えられるということになります。その答え、一番よろしいのがこの二つを兼ね備えた答え、ということになります。つまり、キチンと質問者の問いかけに答えることはもちろん、相手の記憶に残る内容でなくては選考では負けてしまう、ということです。


 その昔、私のいた会社で新卒の学生に「どうしてわが社に興味をもったのか?」と尋ねたところ、「幼いころ両親とともにアメリカに住んでいたのですが、いつも母のお財布に入っていたのが御社のクレジットカードだったので、以来親しみと信頼をもって今日にいたりました」と語った学生がいたのが印象に残っています。さらに、「なにを一生懸命にやったのか?」については、理系の学生が「毎日おそくまで研究室にこもって好きな研究を一生懸命にやっております。今日も実は研究室から朝早くいったん下宿にもどってスーツに着替えてこちらにまいりました」と答えた学生が印象に残っています。この二つの返答に共通しているのは、「自分の経験にもとづいて、自分の言葉で表現していること」ならびに「あくまでも学生らしく、学業を中心とした生活をキチンと送っていることをアピールしたこと」にあります。


 いま高校生を面接している企業の面接担当者は、なにも中途半端?なアルバイトにおける職業経験や職業観について聞きたいわけではないのです。むしろ、そこでのキーワード(すなわち「面接官の記憶に残るもの」の意)は「学生らしさ」「一生懸命」「素直に」「明るく」「前向きに」といった、ごくごく当たり前のことなのです。それらを、できるだけどこかの雑誌をコピーしたような受け答えではなく、自分自身が実際に経験し感じてきた言葉で、受験している会社に対する思いやこれまでの自分の経験を語ることこそがなにより大事なのです。敢えてキーワード中の"キーワード"を上げるとするならば、「正直で飾らないあなたを、自分なりに表現すること」がなによりも大切なのだと思います。


【Profile】梅森 浩一(うめもり こういち)
国際人事コンサルタント。エグゼクティブ向けコンサルティング「アップダウンサイジング・ジャパン」主宰。青山学院大学経営学部卒業後、三井デュポン・フロロケミカルに入社、総務・人事に従事。88年、チェース・マンハッタン銀行東京支店の人材・組織開発担当マネージャー、93年、ケミカル銀行東京支店の日本統轄人事部長に就任。さらにチェース・マンハッタン銀行東京支店、ソシエテ・ジェネラル証券東京支店においてディレクター・人事部長を歴任。主著に「面接力」(文春新書)、「転職したいヤツに欲しい人材はいない」(光文社)、「『採用したい!』と言わせる技術」(大和書房)、「成功する会社の『女性力』」(ソフトバンククリエイティブ)など多数。

進路だより No.28(平成25年11月発行)より

2014.5. 8 更新

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