スマホとの付き合い方(「蜂友」論説より)
・3月3日に発行された「蜂友」の論説を紹介します。
スマホとの付き合い方
現在、私たちの日常に欠かせないものとなっているスマートフォン。私はこの「スマホ」について考えてみた。スマートフォンは2001年10月にNTTドコモが一番初めにサービスを開始した。本格的に各携帯電話会社によるサービスが始まったのは2002年だ。それ以降、現在まで爆発的な普及率となっている。2014年現在の国内普及率は58.1%で、国民の2人に一人が持っていることになる。15~17歳の男女にいたっては、女子は78.5%、男子は77.0%だ。スマートフォンは特に15~29歳の間で普及率が高く、15歳~17歳の女子が最も高い所持率だ。
これは、私たち高校生の年代だ。街中を見渡してみると、歩きながらスマートフォンを操作している高校生をよくみかける。前方不注意による接触事故が多発し、社会問題にまで発展している。便利な反面で、様々な社会問題が発生していることも事実だ。スマートフォンは知らず知らずのうちに、私たちの体と心の影響を及ぼしていることを忘れてはならない。スマートフォンは網膜へのダメージが深刻だ。スマートフォンの画面の光にはLEDライトが使用されている。LEDライトはブルーライトで太陽光に含まれている。このため、スマートフォンの長時間使用は太陽を直視していることと同じことになる。目へのダメージが大きいのはこれで理解できる。就寝前にスマートフォンを使用する事は生活リズムを乱してしまうという。生き物は、大抵の場合、朝日を浴びて活動を始め、太陽が沈む夜は睡眠態勢に入る。日光が活動開始のスイッチとなるのだ。スマートフォンにより、その光を夜も受けると、睡眠を促すメラトニンというホルモンが分泌されなくなり、十分な睡眠がとれなくなる。このため、生活リズムを崩してしまうのだ。
最も問題視されていることはスマホ依存症だ。SNSやゲームなどを常にチェックしなければ落ち着かないという症状だ。中高生の約6割が依存傾向にあるという。便利で楽しく、ネットワークを通じてたくさんの友達ができるなどの理由に挙げられている。しかし、スマホ依存の最大の理由はTwitterやLINEなどのSNSでの仲間外れになることへの強迫観念だ。コメントや返信をしなければ日常生活に影響が出ることを心配するあまりに依存状態に陥るという。このような不安からスマホを常時確認し、返信を繰り返す。精神的な病気になったり、時には殺人事件の引き金にさえなるケースもあった。
この社会問題を解決するためには、一人ひとりがスマホに対する意識を変えることだ。確かに、スマホは便利で楽しい。しかし、それはあくまでも使うものであって、こちらが振り回されては本末転倒だ。スマホ依存に陥らないためには、長時間の使用を控えることが一番の解決策だ。スマホを見ている時間がない程、または見たいと思わない程の楽しいことを現実の世界で見つけることが良いという。私たちは、今この瞬間を生きている現実世界の楽しさ、魅力に気づくべきだ。顔の見えない人がたくさんいるネットワークの世界よりも、直接、顔を合わせて話せるコミュニケーションがとれる世界のほうが充実した生活を送ることができる。表情や声の調子など言葉以外の表現を読み取ることが出来るからだ。これからも"リアル"の世界を楽しみながら生活していきたい。
広報委員会委員長 2年 新納 穂香
2015.3. 6 更新
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