合格体験記 <1> 東洋大学 法学部

　この「合格体験記」は、合格するまでの道のりを今春の卒業生から寄稿してもらったものです。高校時代の集大成として進路決定をしていくわけですが、その進路決定は、努力し苦労して実現したからこそ意味があります。

　先輩たちに共通するのは「意志の力」です。目標を持ち、その目標に向かって学習する。学習する環境はそれぞれ違っても、「合格したい」という明確な目標があれば、進路実現をすることができます。後輩たちへのメッセージも添えられていますので、是非参考にして下さい。

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『進路実現について』

東洋大学　法学部　法律学科

矢吹 拓巳（郡山市立郡山第五中学校出身）

■合格の秘訣

　私は、指定校推薦で大学を受験しました。この推薦を受けるためには、定期考査や授業態度による評定平均値と模擬試験の偏差値が希望する大学の基準に達していること、そして普段の生活態度が他の生徒の模範であることが最低条件です。

　私が進路実現において最も大切だと思うことは、評定を上げることです。評定はすべて定期考査の結果と平常点で決まります。私はいつも、定期考査で問われるのは頭の良さではなく、テストまでの学習をいかに真剣に取り組んだか、言ってしまえば本人の精神力次第だと思っています。本気で勉強すれば必ず結果が出ます。ここで皆さんに考えてほしいのは、自分のテストに対する姿勢です。例えば、授業中に居眠りをしてしまう、テスト勉強を始める時期が遅い、もしくはやっていないなど思い当たる節はないでしょうか。これらは意志の弱さです。今、少しでも危機感を感じているなら、今日からでも改善する努力をしましょう。そして、その意志は絶対に曲げてはいけません。周りの人に流されることなく、自分を信じて取り組むことが結果につながる近道だと思います。

　次に進路選択についてです。私が最終的に進路を決めたのは三年生の夏休みでした。私は進路のことはいつも後回しで、積極的に向き合っていませんでした。それゆえ大学についての知識が浅く、自分で調べるということを怠っていました。もしかすると、同じように自分の進路にあまり関心がないという人も多いのではないでしょうか。ですが、進路選択においては情報量の多さが一番重要になります。私は、少しでも興味がわけばその大学のパンフレットを取り寄せ、それらを読み比べるようにしていました。そしていくつか絞り込み、夏休みを利用してオープンキャンパスに参加していました。進路についての情報を得るためには、インターネットを利用したり、パンフレットを取り寄せるなど多くの手段がありとても便利です。また、オープンキャンパスや体験入学はその学校の空気を肌で感じることができるため、自分に適しているかを判断するためには非常に効果的です。機会があれば実際に足を運んでみるのもよいと思います。最終的に進路を決めるのは自分自身なので、自ら進んで情報収集に努め、自分の目で見ることをオススメします。

　最後に皆さんに伝えたいことは、自分をささえてくれている全ての人に対して感謝の気持ちを忘れないということです。自分がこの学校に通えること、様々な活動を行えることには多くの支えがあります。そのことを当たり前だと思ってはいけません。自分は一人ではないということを決して忘れずに生活してほしいと思います。皆さんの努力を信じています。

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■後輩へのメッセージ

　皆さんには今、何か夢中になれることはありますか。部活動やその他の活動、趣味でも何でもよいです。一度きりの高校生活でし か経験できない事もたくさんあります。そのような活動を生きがいにできることは素晴らしいことです。もし充実した生活を送れているならば、公開することの ないように全力で取り組んでください。自分にとってかけがえのない貴重な経験になると思います。もし退屈な生活を送っているならば、何か一つでも見つけて みてください。自分の道が広がる良い機会になると思います。

　ですが、注意があります。それを言い訳に勉強をおろそかにしてはいけません。やるべ きことをしっかりこなして、初めて充実していると言えるのではないでしょうか。何事にも全力で取り組みましょう。これは色々なことに共通することです。進 路実現は決して楽な道のりではありませんが、努力は報われると信じて下さい。皆さんの頑張りを応援しています。

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【学校紹介】東洋大学（所在地：東京都文京区、埼玉県朝霞市・川越市、群馬県邑楽郡、学生数：約30,000人。）
　平成24(2012)年に創立125周年を迎え、「国際化」「キャリア教育」そして創立の理念である「哲学教育」の３つの柱を基盤に、地域社会に貢献できる「グローバル人材」の育成を進めています。