新大学入試 ~現1年生からスタート~
新大学入試(試行調査で高校生が実際に苦戦した問題から見えた傾向と対策) ~現1年生からスタート~(月刊ジュニアエラより)
(1)大学入学共通テストの特徴
・国語と数学で記述式問題を導入
・長い文章や複数の資料を読み解く問題が多い
・高校生の日常生活に身近な題材から出題
・正しい答えを「すべて選ぶ」解答方法も
・英語は民間の検定試験を活用
(2)キーワード:学習指導要領
小中高校で教える内容や、各教科の目標を大まかに決める国の基準で、約10年ごとに見直される。大学入学共通テストと連動して改められる新指導要領は、学校に「主体的・対話的で深い学び」ができるよう、授業の改善を求める。小学校が2020年、中学校が2021年に全面実施され、高校は2022年から実施される予定だ。
グローバル化や人工知能(AI)の開発が進み,未来を予測するのは難しい。そんな社会を生きていくには、さまざまな人と議論して問題を解決する力が必要だ。そう考える文部科学省は、小中高校の教育内容を決める学習指導要領の改訂を進める。さらに「大学入試も変えないと改善は進まない」との意見が強く、共通テストの導入が決まった。「思考力・判断力・表現力」を重視する共通テストの最大の特徴は、国語と数学の記述式問題の導入だ。小6と中3が受ける全国学力調査で知識を活用する力を問うB問題と似ている。
センター試験は、すべての問題が選択肢のなかから答えを選ぶマークシート方式だ。だが、共通テストの国語では、文章からポイントを抜き出して、決められた字数のマス目に答えを書く問題が出る。数学には、問題を読み解いて数式を使った説明を書き込むものもある。昨年11月には、事前に問題点を見つけようと、英語を除く5教科11科目の試行調査が行われた。約18万人の高校生が参加。資料から情報を抜き出し、それを組み合わせて考える問題で苦戦した生徒が多かった。
英語の試験も大きく変わる。センター試験は「読む・聞く」の二つの力をみるが、共通テストは「話す・書く」力も評価する。一斉に実施することは無理だとして、民間試験を活用する。想定されているのは、「英検」や「TOEIC」といった試験。高3の4~12月の間に2回まで受験でき、その結果を使う。
共通テストでは、学んだ知識を使って、実際に生活の場面で考えたり表現したりする力が問われる。複数の資料や長い文章を読み解いて答える力も求められるため、本や新聞を読んだり、学校以外のいろいろな体験をしたりすることも大事になる。
進路だより No.5より
2018.5.15 更新
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