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尚志高校からのお知らせ

論説(広報委員会)

今日の出会いを大切に

 

 昔から人の心に春の訪れを感じさせるのはやはり植物の息吹だ。今年の桜前線は例年以上に早く北上する見通しだ。近づく春に心が躍る。そしてこの尚志高校にも大きな花を咲かせるため457名の生徒が入学した。中学校を卒業し、高校の新しい制服に身を包み、仲間たちと送る日々に期待と不安がいっぱいだろう。

 

 東京にも新しい風が吹き始めた。東京急行電鉄東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転が始まり、埼玉方面と横浜間が乗り換えなしでの移動が可能になった。今回の直通運転で横浜-埼玉間が最短52分となり、都心へのアクセスが格段に向上した。特急・通勤特急・急行も8両から10両編成に変わり、座席数が25%増え、利用客の快適性も向上した。これに伴い、東横線の渋谷駅が渋谷ヒカリエの地下5階に移動した。これまで通勤・通学で地上にあった渋谷駅を利用してきた人からは、旧駅舎との別れを惜しむ声があった。学生時代に友達とよく立ち話をしていた、今は亡き母と手をつないで散歩に出かけた等。駅は多くの人が行き交い、出会いと別れが交錯する場所だ。それぞれのドラマの舞台だ。毎日の通勤・通学風景が変わる。利用者が増えることで、より多くの出会いが待っている。高校での出会いに期待を寄せる新入生と重なる。

 

 尚志高校でも昨年、土だったグラウンドが人工芝生に早変わりし、授業や部活動の環境も整えられた。サッカー部が人工芝を利用しながら、のびのびと活動している。そして旧D校舎の解体から1年。今春、新D校舎が完成し、利用される。約200名を収容できる階段教室SKY HALLやBee Martという愛称がつけられた購買部など在校生にとっても期待が膨らむ。私たちは工事が着工される前の土地から校舎が建築される過程を見ながら生活してきた。工事が進む傍ら、授業を受けたり、部活動の帰り道に工事の様子を眺めたりした。1年前は更地だった場所が少しずつ高さを増していった。雨の日も雪の日も休まずに仕事に勤しむ工事関係者の方々の様子から、誰かのために働くことの尊さを感じた。心から感謝したい。この1年間私たちと共に成長してきた新校舎には3年生のホームルーム教室が配置された。真新しい校舎との出会いがとても楽しみだ。

 

 プロ野球読売巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄氏と、巨人と大リーグ・ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏への国民栄誉賞の授与が決定した。二人の出会いは1992年のドラフト会議。長嶋監督は松井選手をドラフト1位指名で獲得した。入団時から志が高かった松井選手に対して、長嶋監督は連日、素振りの個別指導を行い、今の深い信頼を築き上げた。松井選手が現役引退をする時には「プロ20年の一番の思い出は長嶋監督と2人で素振りした時間」と語った。尚志高校には私の尊敬する先生が大勢いる。どんなに忙しくても指導をして下さる先生方、休日返上で部活動を指導して下さる先生方。勉強でも部活動でも先生との絆が深ければ、それに比例して結果もついてくる。うれしい結果は生徒と教師の掛け算で生み出されるのだ。そして苦楽を共にした日々はかけがえのない宝物となる。師弟の縁は永遠だ。  進化を続ける尚志高校の歴史に新たな1ページを刻むのは私たちだ。今日、この日の出会いを大切にしよう。さぁ、平成25年度の幕開けだ。

 

 

平成25年4月発行 「蜂友」より論説を抜粋

発行者: 生徒会広報委員会

2013.4.15 更新

2024.8. 1 第3回・第4回学校見学会
2024.7.26 探究学習成果発表会決勝(3年特別進学コース)
2024.7.26 7月29日〜8月4日の日程
2024.7.24 学校見学会(第1回・第2回)
2024.7.20 7月22日〜7月28日の日程