令和5年度 第68回県中高校演劇春季発表大会を終えて
令和5年度 第68回県中高校演劇春季発表大会を終えて
今回演出をつとめさせて頂きました齋藤花埜です。報道センター123という劇は、様々な感情を持つ人たちが1つのシーン内で同時に表現され、目線の上下移動だけで違う場面を一緒に観られるよう工夫して作った劇です。台本を初めて読んだときはテンポがとても重要な劇だと思いました。
この劇は、将来の明確な目標と強い思いを持ちながらも自分の行動に自信がない「あさひ」と、あさひを尊敬し、目標があるからこその痛みを感じ成長しようとする「景」と、相手は誰だろうと良くも悪くも自分の意見を言える「志良」を柱に構成されています。
演出するにあたって、今まさに現実で起こっていると感じてもらえるようにテンポを良くする、暗転の回数や移動の時間を削る、目線やイントネーション、キャストの役を印象づけるための小道具、パネルは遠くからでも読めるように字の大きさと色を見やすく工夫する、テレビらしく見えるようにテレビ枠を太くするなど細かいところに気を遣いました。
苦労した点は、噂が広まっていると感じてもらえるように移動の仕方を考える、和・洋食派取り巻きの罵倒シーンは白熱しているようにするため身振り手振りと移動するときのタイミングを納得するまで練習しました。また、殴り始める前と教頭先生にお願いするシーンではスローモーションのタイミングを合わせるのに苦労しました。助演出やキャストと意見を出し合い、よりよいものを作れるように考え、実際に演じた後に、照明や音響の人達からの感想をもとに試行錯誤を重ねました。
舞台美術・衣装メイクの人達には客席からでは小さくてよく見えない手紙や投書、生徒会長が付ける腕章なども丁寧に作り、何度も作り直しを重ねてクオリティーの高いものを作って頂きました。
今回の劇で細部にまでこだわる気持ちと、学年やセクションに関係なくコミュニケーションを取りながら力を合わせてより良い劇を作っていく大切さを再確認することができ、今後に生かしていきたいと思います。
今後も私達尚志高校演劇部は、観て頂いた観客の皆様に感動して頂ける上演を目指して活動していきたいと思います。
ご来場頂いた多くの皆様、ありがとうございました。
2023.7.22 更新
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